下手くそな言葉が生まれた。でも、今日は消さなかった。
今日は、久しぶりに
自分の言葉を、最後まで書けた。
その過程の中では、
削除ボタンを一度も押さなかった。
途中で検索にも逃げなかった。
誰かの投稿だって開かなかった。
私はただ、
思ったことを、そのまま書いた。
すると、書き終えたあと、
少しだけ嬉しさが込み上げてきた。
「ああ。」
「今日は、ちゃんと書けた。」
久しぶりに心から、そう思えた。
でも、その次の瞬間だった──。
「これ、本当にこのままでいいのかな?」
私は、急に不安になった。
もっと伝わる言い方があるかもしれない。
もっときれいな文章にできるかもしれない。
もっと役に立つ話にした方がいいかもしれない──。
そんな声が、また少しずつ頭の中から聞こえてきたから。
でも、私は画面を閉じた。
書けなかった頃の私なら、
ここから何時間も書き直していたと思う。
でも、今日は違った。
直さなかったんじゃない。
直せなかったんでもない。
ただ、その文章を、信じてみたかった。
私が書いた文章を、信じてみたかった。
だから今日は、投稿ボタンを押さなかった。
でも、だからと言って、削除ボタンも押さなかった。
ただ、言葉が生まれたままを保存しただけ。
今の私には、それだけで十分だった気がする。
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言葉よりも、話しかけたい気持ち(前回記事)
